Call Me |
1980年に発表されたこの曲は、6週連続で全米1位になり、この年の年間チャートでも見事
1位となりました。
そのブロンディが来日しました。
ツアータイトルは、"FAREWELL" JAPAN TOUR 2006。
そう、これが最後の来日公演です。
(82年の幻の武道館公演を知る者にとっては、待ちに待った単独ライブと言っていいかも)
会場は渋谷O-EAST
超久々にライブハウスに行きましたが、こういう所って整理番号順なんですよね。
18:00過ぎに着いたら、もう初めの方の番号の人達が入っていく所で、ギリギリセーフでした。
この会場の1Fのスタンディングフロアは、若干横長になっていて、どこからもステージまでの
距離は近いです。
2階バルコニーには椅子席もありますが、せっかく間近に見れるのに後ろで座ってるのは
もったいない。
300番台で入場しましたが、まだまだ前の方が空いていましたので、迷わず真ん中やや右寄りの柵の所に構える事にしました。
センターマイクまでの距離、わずか5m。(体感距離は1m!)
今まで”名のある外タレ”を色々見て来ましたが、最短距離かもしれません。
まわりを見ると、やはり年齢層は高いですね。(40~50代多し!)
でも、中にはまだ20歳そこそこの少女もいましたので、意外と若い世代も知ってるようです。
19:00になり、ステージにバックメンバーが出てきましたが、日本人・・・?
この日は、”ゲスト”として土屋アンナが前座を勤める事になったようです。
”NYパンクの雄”の前座を意識したのかは分かりませんが、パンキッシュなメイクとヘソ出し衣装で登場。
音が馬鹿デカかったですが、思いのほか張りのある声で、シンディ・ローパーのカバー
『True Colors』 を含め7曲ほど歌っていきました。
(しかし、ブロンディとの関係は・・・??)
そして、バックメンバーも去った後、ステージ上では、ドラムの撤去(奥にメイン有り)や
床へのエフェクターの張り直しが行われていました。
さらに15分ほど待ったでしょうか。
観客も待ちくたびれた頃、やっと本物ブロンディ登場!
途端に後ろの客がドッと前に押し寄せてきて、それまで適度な空間がありましたが、あっと言う間に満員電車状態。
メンバーに続いて、お待ちかねデボラ・ハリー様の登場で、会場は大いに盛り上がります。
お馴染みのドラムの連打から入った1曲目は、誰もが知ってる 『コール・ミー(Call Me)』!
黄緑のジャケット・パンツにサングラスのデビーは、声もあまり変わっていません。
パワフルな歌いっぷりで、サビはみんなで大合唱です。
続いは 『ドリーミン(Dreaming)』
この曲もライブ映えするノリのいい曲で、恐らく殆どの客はブロンディのライブは初めてだったでしょうが、しっかりと声を合わせて盛り上がりました。
ラジオで聴いて以来、一度ライブで見たかった曲で、もうこの2曲だけで十分幸せです!
その後、『銀河のアトミック(Atomic)』 『ハンギング・オン・ザ・テレフォン(Hanging On
The Telephone)』といった曲が続き、6曲目ぐらいでデビーはサングラスを外しました。
その美しい顔は、「ミュージック・ライフ」誌でセクシーなアーティストNo.1に選ばれていた頃と
何ら変わりません。(ちなみに男性の1位はスティング)
パッと見クールな印象ですが、実に表情豊かに歌い、語りかけてきます。
そして最近ビールのCMでも流れている 『夢見るNo.1(The Tide Is High)』 が始まると、
デビーはハチマキ(昔よくしていたバンダナにしては細かった…)を締め、またみんなで大合唱しました。
ブロンディの曲が全米1位になった事から、オリジナルかと思われていますが、実はこの曲は
カバーで、オリジナルはパラゴンズというジャマイカのアーティストだそうです。
オリジナルを挟んでカバーをもう1曲。
なんと、ロキシー・ミュージックの 『モア・ザン・ディス(More Than This)』 でした!
この曲がヒットしたのは82年ですから、当時から何かお付き合いがあったのでしょうか?
妖艶な名曲はデビーのボーカルにとてもマッチしてました。
ハチマキのまま歌い続け、今度はこれもNo.1ヒットの 『ラプチャー(Raputure)』
私は”ラップ”という音楽があるのを、この曲で初めて知りました。
今のヒップホップとは似ても似つかないものですが、「こんな歌い方もあるんだ」と、当時驚いた記憶があります。
15,6曲ぐらい演ったでしょうか。 ここで一度ステージから去って行きますが、もちろん
アンコール!
デビーもとてもうれしそうです。
「何かリクエストある?」 との声に、みんな口々にタイトルを叫びます。
「OK! じゃあ 『サンデー・ガール(Sunday Girl)』 ね」 とメンバーに伝えますが、
演出なのか全員が曲を覚えてない・・・^_^;
仕方なくアカペラで一節歌いますが、用意してあった最新アルバムからの曲へ。
おまけはこれも意外なビートルズの 『プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)』
歌詞の "Last night I said these words to my girl~" の最後の部分をboyと変えて
歌ってました。
デビーもビートルズファンだったんでしょうか?
(でも実はデビーとポールとは僅か3歳差だったりします)
そしてこれでブロンディを知った人も多いでしょう。 『ハート・オブ・グラス(Heart Of
Glass)』!
私はこの曲のイントロで鳴ってるチープなドンカマの音が結構好きなんですが、さすがに機材も変わってるせいか、もう少しスマートなシンセの音で始まりました。
もう、ここまで聴ければ思い残す事はありません。
ホントに二度と見れないと思っていたバンドを、手の届きそうなくらい間近で見れたのは
とてもうれしかったです。
観客との一体感という意味でも、ライブハウスという場所を選んだのは正解でしたね。
ありがとうデビー! また気が向いたら日本に来て下さい。
ポスター兼パンフとオリジナルTシャツ。
Cool!