サラ・ブライトマン(武道館)~京都動物園~山下達郎(NHKホール) |
<サラ・ブライトマン ライブ in 日本武道館>
世界最強ディーバのライブが武道館でありました。
会場は、明らかにロック系のライブとは違った層の方々で埋め尽くされています。
50代中心といった感じでしょうか?
通常の北側ステージから、アリーナ席の後方までセンターステージが延びています。
更にステージ上には、ハーフミラーを使った巨大な3Dスクリーンがセットしてあり、
かなり凝った構成である事がわかります。
定刻をやや過ぎて、場内が暗転すると、ヴェールを被ったサラ・ブライトマン登場。
いきなりセンターまで歩いて、ヴェールを取ると真っ赤なドレスでした。
それを、古代ギリシャ人のようなラフな衣装のダンサー達が周囲を囲みます。
ハーフミラーを使った演出はとても面白く、ステージ上に横たわったサラがミラーに反射して、客席から見ると、まるで宙に浮かんで歌っているようでした。
ショーが始まると、圧倒的な歌声を見事なステージング、ライティング、ダンスで盛り上げ、幻想的なミュージカルのようなライブです。
様々な曲を2部構成で歌ってくれましたが、印象に残った曲は、
POPSのスタンダード 『この素晴らしき世界』
カンサスの名曲 『すべては風の中に』
ビージーズの初期ナンバー 『若葉のころ』
といったあたりで、静かに歌い上げるサラも魅力です。
もちろん、サラの真骨頂と言うべきド派手な曲も存分に聴かせてくれました。
劇団四季で見た人も多いであろう 『ファントム・オブ・ジ・オペラ(オペラ座の怪人) 』
サラの代名詞 『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』
このあたりは、「お約束」ですね。
アンコールでは、
日本向け? 『ジュピター~栄光の輝き』 (もちろん歌詞は英語)
最後の「栄光の輝き」は、ABBAの『ザ・ウィナー』をサンプリングしたような曲ですね・・・
CMでお馴染みの 『クエスチョン・オブ・オナー』 が聴けなかったのが唯一心残りでしたが、あの神々しい歌声を生で聴けたのが、何よりの体験でした。
マイクいらなかったんじゃないかと思うくらいの声量と表現力。
正に”神”の領域です!(^^)v
サポートの楽器隊もしっかりとしていて、特にタイトなリズムをパワフルに刻むドラムが好きになりました。
ステージも、武道館というライブ会場としては変則的な空間をも、効果的に使っていたと思います。
こういう”感覚”は、DVDでは味わえないものです。
<京都動物園>
例によって、出張の合間に動物園めぐり。
京都のど真ん中。八坂神社の近くにある京都動物園です。
平日なので、人気もなく、ゆったりと見れたのですが、あいにくレッサーパンダ達は、ご飯を食べに舎内に入ってしまっていました(*^_^*)
代わりに(?)外を掃除中の飼育員さんに少しお話を聞きました。
京都は上野に次いで古い動物園で、レッサーパンダ舎が出来たのも、かれこれ20年以上前になります。
外からも見えるように、モート式を採用しましたが、堀と外壁の距離が短過ぎて、公開2日目にして”脱走”してしまったそうです。(^_^;)
そこで、急遽柵を作る事になり、当時最先端のステンレス製の柵が出来上がりました。
最近出来た動物園に比べるとかなり無骨なのは、それだけ前からレッサーパンダを飼育する環境を作ったためでもあります。
彼らの運動神経をナメてはいけない。。。
普段は、こんな子達が待っています♪
もちろん、他の動物もいるのですが、殆ど夕方で中に仕舞われていました。
ラマさんは起きて外でお食事でしたね。
<山下達郎ライブ in NHKホール>
昨年12月から始まった、山下達郎6年振りのツアー。
やっとチケットが取れて行ってきました。
始めに。
以下、セットリストやMCの内容を、覚えている限り書いてます。
これから行く方は、十分にご注意下さい!
客席は、40代~50代ぐらいで、男女比は半々ぐらいでしょうか?
昨年5月のアコースティックライブ(浜離宮朝日ホール)では、もう少し若かった気がしますが、
本格的なツアーともなると、昔からのファンの方々が増えるのでしょう。
定刻を若干回った所で、メンバーと達郎本人が登場!
今回のバックは、
Bass 伊藤広規
1st Key 難波弘之
2nd Key 柴田俊文
Gt 佐橋佳幸
Dr 小笠原拓海
Sax 土岐英史
Cho 国分友里惠、佐々木久美、三谷泰弘
※前のツアーまで参加していたDrの青山純さんは、今は主にMISIAのバックで叩いてます。
ライブ1曲目は、やはりこの曲
『SPARKLE』
カッティングギターから始まる構成は、嫌が応にも盛り上がります。
そして、エッジの効いた達郎のボーカルが絡むのですが、ここで異変が!
音が外れてる??
声も伸びがなく、フルに出ていないようです(;_:)
流石に久々のツアーで喉を壊したのでしょうか?
今まで聞いた事のない達郎でした。
2曲目の『ジャングル・スウィング』に入っても、イマイチかな・・・?
それでも、少しずつ持ち直してはいるようでしたが、どうなる事かと心配しながら聞いてました。
それでも、ライブは進んでいきます。
『ドーナツ・ソング』では、
「は~るよ来い! は~やく来い!」の一節を入れてます。
やっとMCになって
「この大不況の中、わざわざ山下達郎を選んで頂き、ありがとうございました!
この6年は、ライブをやりたくてもできない状況で、今日は1から出直しツアーですw」
続いては、初期のナンバーでは一番好きな曲
『夏への扉』
ロバート・A・ハインラインの名作SF小説をモチーフにした曲です。
「頭の所でエヘン虫が出ました。ツアー20本目で初めてです。
でも、昔より立ち直りは早くなりました^_^;」
(そういう事だったのね、と納得)
「6年振りのツアーを行うきっかけが、大阪フェスティバルホールが昨年いっぱいで
取り壊しになるという事でした。
12月の4日間を私のために空けて頂き、これはツアーをやらねばと!
ホールは芸人の血と汗を吸っています。文化です。
色々理由はあるでしょうが、安易に壊すのは情けない」
と、ライブに使うホールに並々ならぬ神経を使う達郎さんらしいコメントでした。
また、6年間も間があいた事については、20年来のパートナーであったDrの青山純がいなくなった事も大きかったようです。
その代わり、新しく入った小笠原さんは、若干24才ですが、山下洋輔カルテットでも叩いていた、天才ドラマー!
今回のメンバー構成が一番好きかも、と言っていました。
『さよなら夏の日』
で 「やっと調子が出てきましたw」
昔、神奈川でやった時に、開演前に喉にいいという薬をもらったのですが、Gから上が全く出なくなり、
途中で中止して、後日振り替え公演をした事があるそうです。
ここで、恒例のアカペラコーナー♪
『ばら色の人生』
多重録音のテープをバックに、すんなり歌い出したと思ったら、突然 「ちくちょう!」
と叫んで中断してしまいました。
聞いてて、どこが間違えたのか全くわかりませんでしたが、完璧主義なんですね。
もう1回、最初からやり直しました。
歌い終わってから、お詫びの”朝青龍”のモノマネが意外に受けてご満悦でしたw
続いては、アカペラで本人が一番気に入っている『CHAPEL OF DEARMS』
最後のハイトーンもキチッと声が出てました。
もう大丈夫ですね。
『クリスマス・イブ』『蒼茫』『ゲット・バック・イン・ラブ』と安心のナンバーが続きます。
「還暦まではライブをやろうと思います。
夏フェスやライブハウスもやりたい。」 と頼もしい発言も。
さらに
「RIDE ON TIMEから29年経ちますが、ロックはパッションさえあれば懐メロにならない!」
だそうです(^_^)v
正にそれを実践しているアーティストですね。
『BOMBER』では、小笠原さんの圧巻のドラムソロがありました。
延々5分は続いたでしょうか。とてもパワフル&カラフルなドラムで、やはりこの人、只者ではない!
達郎さんを始め、メンバーが舞台袖から暖かく見守っている姿が微笑ましかったです。
『レッツ・ダンス・ベイビー』では、途中でABBAの「Dancing Queen」なんかも入れて歌ってました。
『高気圧ガール』 『RIDE ON TIME』 で本編〆
最後は、マイクなしの生声でシャウト!
2F最後尾でもしっかりと届きました。
アンコールは
『ずっと一緒さ』 『アトムの子』 『ダウンタウン』
そして、この日のサプライズは、「復讐戦」の 『SPARKLE』
2度も同じ曲をやるなんて、最初のエヘン虫が余程悔しかったのでしょう(^_^;)
今度は、しっかり声が出てました。
そしてホントにレアなおまけで 『LAST STEP』 をエレキ1本で。
「今日はこれで勘弁してください」
と言ってましたが、こちらの方がなんだか得した気分ですw
ある意味「CDより完璧な」達郎のライブですが、やはりライブは生き物。
超人的なパフォーマンスと共に、こういう生身の人間を感じられるのがよいですね。
ただひとつ残念だったのは、客席がATOMまで全く立たなかった事。
多少の高齢化はあるでしょうが、それはお互い様。
ステージ上の達郎は56歳で立ちっぱなしです。
せっかくノリノリのナンバーなのに、体は不完全燃焼感がありました。
3時間ずっとは疲れるだろうから、所々でバラードで休めばいいのに。
是非、来年はライブハウスツアーを実現して欲しいと思いました。