ハートのアイランド |
昨日行った西表島と石垣島の間にある小さな島 『黒島』。
人口は約200人ですが、牛がその10倍・2000頭以上いる牛の島。
また、島の形を見て頂ければ分かるように、”ハートアイランド” とも呼ばれています。
この日は、それまでの曇り空とうって変わって晴天!
海の色もまさにマリンブルー。 南国らしいでしょ?
港には牛のモニュメントもあります。
ちなみに黒島の牛はそのまま出荷するのではなく、子牛を産むために育てられています。
1歳ぐらいになると別の牧場に買われ、鹿児島や山形などその土地の肉牛となるそうです。
この島は平坦で坂もないので、島内の交通手段は自転車がベストです。
さっそく港を下りてすぐにある「まっちゃんおばぁのレンタサイクル屋さん」に向かいますが・・・
「今日は、もう自転車全部貸し出しちゃったのよ~」
と予定外の事態に。
車で海岸まで送迎はしてくれるらしいけど、小さい島だし歩いてみようか・・・と、
今は使われていない”伊古桟橋”方面に歩き出しました。
それにしても日差しがキツイです。
久々に見ましたよ、「逃げ水」。
タツローの 『LOVELAND,ISLAND』 が流れてきそうです。
道沿いに歩いて行くと、家畜舎が見えてきました。
よーく見ると、牛さんがこっちを見ています。好奇心旺盛なのかな?
しかし、ただでさえ人口が少ないのに、この暑さの中、道を歩いている人は誰もいません。
最初は調子よかったんですが、だんだん目眩がしてきました。
そして呼吸も苦しくなってきて、ついに「あーもうダメ~(>_<)」とギブアップ!
道端の木陰に逃げ込んみました。
どうやら軽いパニック発作のようです。
少し休んでも、なかなか治まる気配もなかったので、思い切ってさっきのレンタサイクルの
おばぁちゃんに電話してみました。
「はい、もしもし」
「・・・すいません、先ほど店から歩いて行った者ですが、途中で気分が悪くなったので、
どなたか車呼んで頂けないでしょうか?」
「あら~、じゃぁすぐ手配してみますから待っててね」
この離島でも電話がつなってよかった・・・(KDDIさん、ありがとう)
それから5分くらい経ったでしょうか。 1台のバンが走ってきます。
窓から顔を出して「さっき電話くれた人?」
と、おじちゃん(グッチ裕三似)が助けに来てくれました!
「大丈夫? いや~、今日は暑いからね~」 と恐縮しきりの私を気遣って頂き、
そのまま港まで乗せて行ってくれます。
港に着くと、切符売りの人も売店のおばちゃんもいません。
船の発着の時間以外は、誰もいなくなるようです。
「時間になったら船が来るから、ここで休んでなよ」
と言われた通りしばらく待合所にいましたが、気分もだいぶ良くなってきたので、
港のすぐ前にある喫茶店で涼むことにしました。
冷たいジュースでノドを潤していると、丁度お昼時だったので、作業着を着た人達が入って
きて、店員さんと親しげに挨拶を交わし、「八重山そば」とか「カレーライス」とかを注文して
いました。
そうこうしているうちに港に船が着きました。
やれやれと店を出て船の切符を買いに待合所行くと、切符は外の車で売っているとの事。
外に出てみるとそれらしい車が停まっています。
「すいません、石垣島まで」と声を掛けると、出てきたのはあのグッチ裕三似のおじちゃん!
「あれ~、どこ行ってたの~?」
と、どうやら心配して、電話を受けたおばぁちゃんと一緒に待合所まで戻ってくれたようです。
「そこの喫茶店に入ってました」
「よかったね~、これよかったら持って行きなよ」
と差し出す手には、爽健美茶が!
この島の人はなんて優しいんだろう・・・
ヾヾ(^-^) ありがとぉ♪
きっと、きっと、また来ますからね!