第3回選抜総選挙 ~ レポと感想と ~ |
先日9日に、日本武道館でAKBの 「22ndシングルを歌うメンバーを決める選挙」 の開票がありました。
前置きが少々長くなりますが、<大島優子にとっての選挙の意味>について。
昨日のMCを務めた徳光がコメントの端々に「1年間センターだった大島優子さん」と言っていたので、昨日から今日の各紙の記事でもそのように書かれていますが、大島優子がセンターだったのは、『ヘビーローテーション』 たった1曲だけで、前回の選挙もそのための順位でした。
その後の 『Beginner』 『桜の木になろう』 『everyday,カチューシャ』 では、基本センターは昨年2位の前田敦子です。
AKB48というグループは、5年前できた時は世間的には 「秋葉原にヲタク向けのアイドルグループがいるらしい」という認識だったと思います。
正直私もその程度の知識でした。
それを、「まずはグループの顔を覚えてもらわないと」 という考えで、センターポジションを任されたのが前田敦子でした。
以降、全てのシングルでセンターを務める事になるのですが、通常これらメンバーの立ち位置を決めるのは、プロデューサー(秋元康)と運営側です。
が、AKBの場合は、ファンの要望により「ファンが順位を決める事ができるシステム」を作り、年に1回「選抜総選挙」というイベントが行われる事になりました。
つまり裏を返すと、前田敦子という「センター役」がいる限り、ほかのメンバーには選挙で勝つしかチャンスはないのです。
そして優子は「もう一度センターで歌いたい」と思っています。
それが、今回の選挙で私がガチになった理由です。
…で、昨日の開票の模様。
私は大阪の映画館で武道館からの生中継を見ていました。
約800席のスクリーンは満席!
様々な色のサイリウムを持った方々が、コンサートと同じ感覚で楽しんでいます^^
18時に開票イベントが始まると、映画館でも武道館と同様に拍手や歓声があがり、結構リアルに参加する事ができました。
開票の前に、最初は各グループが挨拶代わりに歌を披露します。
① SKE48選抜 『バンザイVenus』
この曲をちゃんと見るのは初めてでしたが、とっても元気な曲ですね☆
地域が近い事もあってか、大阪では大歓声でした。
② NMB48 『絶滅黒髪少女』
先日発表されたデビュー曲。
流石に地元だけあって、こちらも大歓声が上がりました♪
③ SKE48全員 『1!2!3!4! ヨロシク!』
④チーム研究生 『ヘビーローテーション』
誰もが知っている大ヒット曲ですから映画館でも大合唱 !!
⑤ アンダーガールズ 『ポニーテールとシュシュ』
これもお馴染みの曲なので、あちこちからmixが結構入りました。
⑥ AKB48選抜 『everyday,カチューシャ』
やはり、AKBへの声援が一番大きかったです。
これから自分たちの順位が発表される緊張感の中、いつもどおりに歌いきっていましたが、優子の顔を見てるだけで、なんだかもうこっちが泣けてきました(T_T)
この後、各チーム毎に改めて会場に入り、ステージ下の椅子に勢揃いします。
選挙の概要を再度説明した後、この22ndシングルのPVの監督が堤幸彦さんである事が発表されると、メンバーからも驚きの声があがりました。
最初の発表は40位から31位まで。
先日研究生から正規メンバーに昇格した市川美織も、見事にランクイン!
全グループで150人もいると、新しいメンバーはここに入るまでがなかなか大変です。
続いて32位から22位。
40位からここまでが、アンダーとしてシングルのカップリングを歌う事ができます。
NMBのエース山本彩は28位。新米グループでは大健闘です。
一番印象的なコメントは、23位の高柳明音。
なんとステージから秋元Pに 「私達(チームKⅡ)に公演をやらせてください!」と直訴しました。
これには、同じチームのメンバーは号泣(T_T)
22位はチームKの梅田彩佳が入り、あと一歩で選抜入りを逃しましたが、アンダーのセンターポジションになるようです。
壇上の席がセンターマイクの真横だったので、結果的に一番長く中継で映っていました^^
そして、選抜の21位からはひとりひとりの順位が、厳かに読上げられました。
20位 増田有華。
3度目の正直で選抜入りして、旧チームメイトの優子も涙目で祝福していました。
19位 昨年圏外だった横山由依。
ユニット「Not yet」 や 『マジすか学園2』でも活躍して、そのまま得票に結びついた感じです。
ただ、本人は超号泣してしまい、ステージではフラフラになって言葉にならない状態でした。
素直な子なので、きっと泣くといつもこんな感じなのでしょう。 最後の方で見てた優子達が笑っちゃってました(^_^;)
14位 SKEの若きエース松井珠理奈。
若干14歳とは思えない毅然としたその視線は、涙こそ見せませんでしたが、悔しさでいっぱいでした。。。
13位 北原里英。
惜しくもメディア選抜入りは果たせませんでしたが、分厚い上位層にここまで肉薄できたのは大健闘です。
『カチューシャ』では選抜漏れだったので、次は元気に歌う姿を見せてほしいです!
10位 松井玲奈。
『マジすか2』でのゲキカラ役が素晴らしい演技だったので、最後の追い込みに繋がったのかもしれません。
過激な役柄とは違って本人はいたって静かな人ですが、こういう人が上位に入るのは嬉しいですね☆
9位 指原莉乃。
昨年19位からのジャンプアップはスゴイです!
ただ、本人が一番わかっていますが、この順位は冠番組を持っている知名度の影響が大きいはずです。
今日の素直に謙虚な気持ちを忘れないで、これからも頑張ってほしいです。
8位 板野友美。
会場がどよめきました。 優子も意外な表情で見上げていました。
昨年4位。 今年は、ソロデビュー・CM・モデルと、活動の幅も知名度もアップしているのですが、神7からのランクダウン…
本人も「まさか」の気持ちもあったのか、壇上でもしばらく言葉が出ませんでしたね。
でも、先日の公演で、「チームKを引っ張っていく」と言ってくれた彼女なら、きっとまた新しいファンを獲得してくれると思います。
7位 高橋みなみ。
AKB全体のリーダーで、メンバーだけでなくスタッフ・首脳陣からも信頼される素晴らしい人ですが、ファンによる順位となるとこの辺が定位置なのでしょうか・・・
この日も、唯一スタンドマイクの位置を自分で直し、元気にコメントを。
「私の人生で、夢は叶う事を証明してみせます」 男前です!!
6位 小嶋陽菜。
いつもマイペースのこじはるですが、みんなから愛されるキャラクターは、そのまま評価にも繋がったようです。
「スロースターターだけど、本気で頑張る」のコメントに、会場からは「(5年もやってて)今からかよっ」 と、ツッコミが入りました(*^_^*)
5位 渡辺麻友。
昨年は「悔しいです!」と号泣した彼女ですが、今年はしっかりと笑顔でコメントしてきたのが、1年の成長を見るようで嬉しかったです^^
やはりファン層が若いので、この選挙で上位に行くのは相当不利なのですが、間違いなくアイドルらしさではNo1だと思います♪
4位 篠田麻里子。
速報で6位だったのが、最後は票を伸ばしてきましたね。
自分より、他のメンバーの順位に涙を流していたのが、この人は情熱的な人なんだなと思いました。
TV出演・モデルなど、ソロではダントツの活躍ですが、この順位は「まだまだAKBの麻里子様が見たい」という声なので、最年長として頑張ってほしいです。
そしていよいよTOP3
3位 柏木由紀。
神7どころか、ベスト3入りの快挙はスゴイです!!
この時点で得票数も7万票超 !!
今年はお天気お姉さんとしての知名度も上がりましたが、何よりこの位置に彼女を推したのは、いつも握手会でしっかりとファンに対応してくれる誠実さや、どんな仕事もキッチリとやる真面目さを評価したファン達です。
コメントも控えめながらも自分への自信がついてきたのがわかりました。
ここまで一気にきて、いよいよ残るは2人。
他のメンバーの順位を待つ間、何度も待機している2人の様子が映し出されますが、優子はしっかりとステージに目を向けているのに対し、あっちゃんは半ば死にそうな表情でじっと下を向いている事が多かったです。
2位 大島優子。
正確には名前の前に「チームK」と読み上げた所で、歓声というかなんというかどの会場もスゴイ事になっていたと思います。
そして私を含め、優子推しはこの瞬間負けが確定しました。
そんなこっちが倒れそうな事態にも関わらず、優子本人は笑顔で前に進み、壇上へ上がっていきました。
そして第一声で発したのが「第三者はいろんなことを言います」からのメディアや世間に対するAKBメンバーとしての想いでした。
「1人で何枚も(CDを)買って本当に総選挙と言えるのかと。でも、私たちにとって票数というのは皆さんからもらう愛です」
それは正しい。
愛がなくては3位と別次元の12万票という得票は得られません。
ただ、続く「(昨年1位の)『ヘビーローテーション』はセンターで歌わせていただいた大切な曲です」の件になると、優子の目から涙が溢れてきました。
なんだかんだ言って、悔しいのがわかります (T_T)
そして、もう誰が1位かわかってる状態ですが、13万9千票を獲得した前田敦子。
優子が呼ばれた瞬間から号泣でしたが、なんとか壇上に上がると、今年は比較的ちゃんと話をしてくれました。
「こんなに支えて下さっている皆さんがいるのに、どこかで孤独と戦いながら、毎日を過ごしてきた部分もありました」
常にAKBのセンターとして注目されるだけでなく、今回の選挙に際しては、
「主演映画(もしドラ)公開」「主演ドラマ(イケパラ2)」「ソロシングル発売」と、事務所・運営揃っての前田激推し状態で、どうやっても勝たなければ格好がつかない選挙でした。
これは、もうプレッシャー以外何ものでもありません。
時に握手会やTV収録中に倒れながらも、懸命に頑張っている姿を見ているからこそ、正直「もう少し休ませてあげればいいのに」と思ってしまいますが、彼女がまだ頑張るというならきっとファンはこれからも応援し続けるでしょう。
さらに驚いたのが、続いてのセリフ。
「私のことが嫌いな方もいると思います。でも、私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください!!」
先の優子の発言といい、晴れ舞台でこんなセリフを言わせてしまう状況に、運営側も事務所も、再度AKBの「売り方」を考える時期に来ているのではないでしょうか?
各メンバーはみんな一生懸命やっています。
楽曲もすばらしいものが沢山あります。
公演のクォリティも高いレベルにあります。
でも、それをちゃんとわかっているのは、まだまだ一部のファンだけです。
CDの枚数はファンの数と全く乖離しています。
沢山CDを売って得るものは、お金と知名度ですが、AKBは既に全国区の知名度になりました。
これから組織が更に大きくなっていく事が予想されますが、いつまでも同じような「売り方」では、来年の選挙でもまた同じようなコメントを発する事になるかもしれません。
そんな色んな感情はあとから沸いてきましたが、この日の最後にあっちゃんが優子へのコメントを求められ、
「優子にはこの1年間、1年間といわず、ずっと、ずっと、みんなを引っ張ってくれたのは私じゃなくて、優子だと思っています。優子には今も勝つところがあると思っていません。これからも代わらず、AKBを一緒に支えてくれたらうれしいです」
それを聞いて、椅子から立ち上がってあっちゃんの前に下りた優子は、
「あっちゃんはAKBの顔です。あっちゃんが笑顔で前を向いてくれていれば、それでいいです。これからもずっと前を向いていきましょう」
と、最後は二人でガッチリと抱擁。
ライバルではあるけど、事務所も同じでとても仲のいい二人。
共に10万票以上を獲得したこの二人は「別格」だと思います☆☆☆
正直順位はどっちでもいいので、二人にセンターポジションを任せることはできないのだろうか…?
こうして「国民的イベント」は終了したのですが、やはり優子にはもう一度1位を取らせてあげたかったです。
なので、直後に優子のブログに、「1位にできなくて申し訳ない」とコメントしたのですが、そんな優子からのお返事が
『みなさんへ』というタイトルの記事
http://ameblo.jp/oshima-y/day-20110609.html
まずは、私達ファンの気持ちを真っ先にケアしてくれました。
そして大島優子は、どんな結果でもしっかりと前を向いて歩き出していたんですね。
本当にスゴイ人です(T_T)
その行き先がどこなのかはまだわかりませんが、「背中を押す」でもなく「ついていく」でもなく、一緒に歩いて行こうと思います。