トリビュートバンド・フェスティバル in 福生 |
入ってみると、かなり広い!
公式HPでは、1000人キャパとの事。
でも開演までに入場した客は100人ぐらいで、前の方もガラガラでした。
やっぱり遠いですよ~(T_T)
そんな中、MCと本イベントのスーパーバイザー後藤次利さんが出てきて、
進行と概要を説明します。
福生市は大瀧詠一さんが住んでいたり、
16号を忌野清志郎さんがこのなく愛していたり、という事で、
BGMは常にRCサクセションがかかってました♪
どうせなら、RCのトリバンも出せばよかったのに(^_^;)
なんでも「福生市制施行40周年記念事業」の一環という面もあったそうで、
何か大人の事情が垣間見えましたww
客席スカスカの中、TOPバッターは米米クラブのトリビュート
「FUNK LOVE ENTERTAINMENT」
コーラス&ダンサーのシュークリームシュやブラスも入った本格的な構成です!
Voがカールスモーキーというよりは根本要に似ていたのはご愛敬ですが、
かなり忠実に米米をコピーしてくれて、MCも石井さんを意識しているようでした。
これにジェームズ小野田がいれば完璧です☆
『浪漫飛行』や『Shake Hip!』
など、ヒット曲で会場を盛り上げようとしますが、
いかんせん少ないし、固定椅子だしで、ちょっと可哀想だったな~
でも、お陰でかなり会場は温まりました。
ARBのトリビュート 「BAD NEWS」
早速ご自身でYoutubeにアップしたようなので、そちらを。
『魂こがして』
前に別の所でARBのコピバンを見た事があるのですが、
その時はバンドも客もガンガン激しくノッていたので、
今回もハードかと思ったら、割と大人なバンドでした。
そして、中原めいこのトリビュート 「LOTOS」
中原めいこは、主に80年代に活躍したシンガー・ソングライターですが、
90年代に入ってNYに行かれてから、忽然とミュージック・シーンから
姿を消してしまいました。
私はデビュー直後に偶然行ったライブでファンになり、
以降ライブハウスや学園祭などに何度も行ってたので、
今回、コピバンが出来るというので非常に嬉しかったです。
先日の「女だらけの昭和歌謡~」でも『君たちキウイ』はやりましたが、
他の曲はやりませんからね~
そんなこんなでバンドも先ほどの米米クラブさんのブラスをお借りして、
女性コーラスも2人つけて、
なかなか豪華な編成になりました(^o^)
1曲目『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね』も、
やはりブラスがしっかりしているので、音がシャキッとしますね。
『エモーション』 『恋はサンバにのせて』 『今夜だけDANCE DANCE DANCE』
この辺は衣装を早着替えしたりして、賑々しくやってました。
最後は『鏡の中のアクトレス』
アニメ 「きまぐれオレンジ☆ロード」のテーマでした
他にもこの日は歌いませんでしたが、
『ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット』もアニソン(ダーティペア)でしたね。
恐らく世間的に認知されている曲を中心に無難な選曲でよかったと思います。
しかし、感想を一言で言えば「今日見せるのは早かったな~」
バンドとしてメンバーが固まったのが2ヶ月前らしいですが、このスケジュールで、
このイベントでのデビューを決めたのは、LOTOS自身です。
他の名だたるコピバンの方々に交じってやると、その差は歴然としていました。
お手本となるオリジナル素材も少ないので、コピー自体が大変だったと思いますが、
フロントのVoの発声が出来てないのが残念です。
コーラス2人にすっかり埋もれてました。
中原めいこ自身も物凄い歌唱力があったわけではありませんが、
最低限の「声の張り」とか「艶」はありました。
あと半年くらいボイトレしてから出ればよかったのに…
とは言え、久々に中原めいこの楽曲を生で聴けた、という収穫はありました。
オフコース トリビュートバンド 「CALL」
ステージ最前にKeyを設置して、本家の小田さん並に弾き語り。
1曲目『時に愛は』を歌い出すと小田さんソックリ(^_^)
Voの和栗卓也さん、ナチュラルにあそこまで声が出るのが素晴らしいし、
何よりオフコースのサウンドを忠実に再現されていました。
『風に吹かれて』 『さよなら』 『Yes-No』
特にDrが素晴らしく「鳴って」いたので、音に迫力というか厚みがあって、
また聞いてみたい!と思いました。
前半第1部のトリは、浜田省吾トリビュート
「あまだ省吾BAND」
実は浜省には全く興味がなく、ライブも見た事はないのですが、
このsaxのお姉ちゃんが
関西弁でVoに突っ込みまくる、という夫婦漫才的なスタイルは、
とてもライブ向きで楽しいです(*^。^*)
本家のコピーというより、完全に自分達の浜省を作り上げてるいるんだろうなと思いました。
もちろん、歌も伸びのある声でしっかりと歌い上げ、客席との掛け合いもあり、
応援に来ていた他の浜省バンドの方々も喜んでいました♪
1部が終了後にロビーでLOTOSの方々とめいこファンとのご挨拶。
10名くらいが集まったでしょうか?
時間もなく、初顔合わせだったので、ゆっくりと話す時間はありませんでしたが、
また何か機会があったら、集まりたいです。
第2部は、昭和歌謡トリビュート
「 井上義之とザ・スターライツ・オーケストラ」
昭和歌謡と言えば、やはり指揮者付きのオーケストラですね。
Voは不在で、インストで、『キーハンターのテーマ』 『太陽にほえろ』を演奏。
このバンド、6大学のオケのOBが集まったという事で、
平均年齢も高いし、その分演奏のレベルも高いです(^_^)v
そしてゲストVoを招いての『狙いうち』 『どうにもとまらない』
更に男性Voは、ジュリーのモノマネ(?)のヂュリーさんが
特製電飾付き衣装で『TOKIO』(後藤さんレコード大賞編曲賞を受賞)を熱唱。
この”エセ感”がイイですw
ゲストBaには後藤さんも入りました。結構本気で弾いてます^^
続いてICEのトリビュートバンド 「Vanilla」
Voのアニーさんは、ダンス☆マンのバックバンドのコーラスでもあり、歌も上手です。
が、いかんせんICE自体を知らない客が殆どで(私もです)、
特にまた聴きたいな~と思うほどでもなく、なんとなく終了。
もう少し「渋谷系」とか、そういうジャンルのバンドが集まる
イベントに出ればよかったのかもしれません。
ここで、本日の目玉とでも言える後藤次利自身のセルフトリビュートバンド
「落とし穴」
最初は後藤さんお一人だけ登場。
ベース1本で『前略、道の上より』を弾きました。
「ソイヤッ!」
の掛け声意外は、全くベース音のみで1曲を表現され、
アレンジャーとしての実力も見せつけていました。
ここからは普段もユニットを組んでいるsax奏者のklammyさんが加わり、
『ポケベルが鳴らなくて』
『Be cool』 『MUGO・ん…色っぽい』
Klammyさん、歌手は本業でないと紹介されていましたが、
ややソフトなとても魅力的な声と、確かな歌唱力の方で、
間違いなくこの日の出場者の中で一番上手かったです(^。^)
イベントの大トリはサザンオールスターズのトリビュート
「いとしのエリーズ」
元春セッションでも叩いてくれたperのYouさんも所属するバンドで、
以前から見たいと思っていました。
Voの兼近(TOWA)さんは、MCや動きまで桑田さんそっくりで、
その徹底的なこだわりは頭が下がります。
この日はサザンだけでなく、今休養されている桑田さんソロもやります!という事で
最初はメドレーで
『メドレー(BAN BAN BAN~EARLY IN THE MORNING~白い恋人達~ダーリン)』
エリーズ名物のダンサーさんも豪華☆
「EARLY IN THE MORNING」は、めざまし体操を一緒にやりました(^_^)v
『いとしのエリー』
『 HOTEL PACIFIC』
確かに「サザンのコピバン」というだけで既にある程度盛り上がる事は
保障されたようなものですが、ここまでサービスしてくれると、
まるで本物を見に行ったような錯覚を起こしますw
会場からは自然にアンコールが起きるぐらいでした。
全てのバンドが終って、最後に後藤さんのお話。
「モノマネだけでは芸人に敵わない。
トリビュートするという事は、そこにプラスアルファがある事。
ステージと客席の境界線の、内側で終っているバンドもあるし、
その先まで出てくるバンドもある。」
コンテストでもないので評論するのは難しかったと思いますが、
とても納得のいく言葉でした。
ラストは、全員ステージに上がって、イベントのテーマソング
『キミへのメロディ』を歌いました。
イベント的には大トリの「いとしのエリーズ」で盛り上がって終わりましたが、
1000人規模の大ホールで、客席は半分くらいの入り。
これが固定席ではないスタンディングなら、みんな前の方に集まるので
まだ盛り上がり方も違ったと思いますが、特に最初のバンドは可哀想でした。
バラエティに富んだ内容で面白いバンドも多かったのに、
「トリバンで福生」という時点で失敗でしたね。
なんで?と誰もが思ったでしょうし、もし次回があるなら、
せめて都心部でやってほしいですね。