吉井武道館2009 (本物!) |
そして、今度こそ本物の吉井武道館です。
1F南のステージ真正面はかなり空席が。
通常ここは関係者席なので、誰か来るかと見ていたら、黒っぽい衣装の男達が。
周りで歓声が上がります。
オペラグラスで見てみると、ヒーセが座っていました!
やっぱり目立ちますね。
ゆったりと座って、吉井さんのライブを見守る姿は、
「オレは弾かないよ」
と言っているようで、毎年のように淡い期待を抱かせるイエモン再結成は、
今年もないんだなと、ある種の諦めがつきました。
武道館のステージ上は、デカイPAも大掛かりな照明セットもないシンプルでフラットな状態。
スクリーンも両サイドの小さなモニタのみでした。
平日を考慮してか、定刻を20分以上過ぎて、ようやくメンバーと共に吉井さん登場。
とても普通に出てきたので、少し拍子抜けしました。
1曲目
『JAST A LITTLE DAY』
紫のヴェルベットのスーツで髪も少し切ってます。
それにしても、意外なオープニング!
観客の「待ってた感」を見事に裏切ってます^^
「エブリバディ、楽しんでいって下さい! 新年会です!」
『ALL BY LOVE』
こういうシングルでもなく、新しいアルバムでもない曲で来るのは、吉井武道館ならでは。
合いの手の「All By Love」はあまり元気ないかな?
ジョシュのドラムは、すんごくパワフル☆
スネアが破けちゃうんじゃないかと思います。
間髪入れずに今度は
『Do The Flipping』
ソロではよく1曲目に持ってきた印象があり、やっとエンジンがかかって来たか!
という感じがします。
照明が色々と工夫していてキレイでした。
『LIVING TIME』
ギターのエフェクターではないハウリングが少し気になりますが、
概ねバックの音は分厚目で好きです♪
『黄金バッド』
ここまで「代表曲」というのは避けている感じがします。
それにしてもジョシュの存在感があり過ぎ!
この曲もドラムがカッコよいです。
「吉井武道館にようこそ!
今日は、グレイテストヒッツです。 吉井和哉のソロの歴史。
世間の評価は低いですが、隠れファンのメチャ多い吉井和哉のナンバーを
十二分に堪能して頂きたいと思います」
弱冠 噛みながらのMCでしたw
「次のナンバーはカバーです。
今年ジョンレノン・スーパーライブでやらしてもらった曲で、
この曲はオレの曲じゃないかと思った曲です。
元々ジョン・レノンの曲ですけど、ジョン・レノンがオレに作ってくれたんです。
ジョンの書いた歌詞を忠実に日本語にしてみました。
そこに吉井和哉のスパイスを入れてみました。
歌詞は後ろ向きなことを歌っていますけど、自分にとってはすごく前向きな、
”生きていたい” という気持ちが伝わってくるナンバーだと思います」
『Yer Blues(The Beatlesカバー曲) 』
その歌詞
↓
死にたい 寂しくて
死にたい 寂しくて
まだ生きてるの って君に言われたい
日差しが 強すぎて
もう 死んで しまいたい
まだ生きてるの? って君に言われたい
お母さんは空
お父さんは地球
だけどオレは宇宙から
生まれてきたのさ
死にたい
まだ生きてるの? って
君に言われたい
目玉取られた
虫が骨を舐めた
自殺したい気分だ
ボブ・ディランの歌のように
死にたい
まだ生きてるのって 君に言われたい
暗雲が立ち込め
魂が震える
更にオレのロックンロールまで
うざったい 死にたい
寂しくて
まだ生きてるのって
君に言われたい
Yes, I'm lonely, wanna die
If I ain't dead already, ooh girl, you know the reason why
Yes, I'm lonely, wanna die
If I ain't dead already, ooh girl, you know the reason why
ホントにジョンの作った原曲に沿った歌詞ですが、吉井さんにハマってます☆
ただ、スーパーライブの時は、ドアップの映像を見ながらだったせいもあるかもしれませんが、
抑え目に歌ったのか少し迫力が落ちたか?
でも、相当ディストーションの効いた歌い方はそのままで、この曲は、
ライブの前半にやって正解かも。
そして、このまま
『ウォーキングマン』
この繋ぎは、スバラシイ☆
歌い方も「Yer Blues」を意識したのか、宇宙一周ツアーの時よりも
パワフルに歌っていたように聞こえました。
『LONELY』
アコギを片手に。
喉を酷使した後のせいか、オリジナルより少しトーンを落として入りました。
こういうメリハリがないと、ライブは持ちませんよね(^_^;)
「12月28日はボクも含めてボクが初めて人前で演奏した日です。
もう20年経ちました。
同時に、愛すべきバンド "The Yellow Monkey" の生誕20周年です。
(客席に向かって)今日、おとなしくね?(やっぱりそう思うよね^^;)
20年前の12月28日は、The Yellow Monkeyは別のVoがいたのですが、
やめてしまったので、そのままメジャーデビューしてしまいました。
歌唱力もないし、歌もあまり作ったことがなかったので、
せめて人々の魂に触れる曲が作れたらなと。
The Yellow Monkeyが解散してしまった後も、私は歌っていていいのだろうか?
ただし、その時は30台後半。
やっぱりオレは歌を歌わなければ、と立ち上がったのです。
もう一度歌っていこうかどうか悩んだ曲を聴いて下さい」
『CALL ME』
改めてこういう紹介をされると、ホントにソロになって歌う事にとても葛藤があったんですね。
”オレでよければ必要としてくれ”
まさにそういう想いだったのですね。
『FALLIN' FALLIN' 』
久々にライブで聴いた気がします。
そのせいか、イマイチ客の合いの手がなかった?
『I WANT YOU I NEED YOU』
この辺からは、また元気になってきたような。
『魔法使いジェニー』
間奏で 「皆さんでバーニー!と呼びましょう」
そして、途中「オレンジ色した~ バーニーのデカイ顔♪」
なんちゅう歌詞だw
流石に客席全員での「TMP!」連呼は定着しましたね。
『BLACK COCK'S HORSE』
ここでメンバー紹介
Dr
「オレがソロになってアメリカに行って一番最初にレコーディングしたミュージシャンです」
ジョシュ・フリース
Bass
「オレがソロになって2回目に一緒に仕事をした。
『ホワイトルーム』で殆どベースを弾いてくれました」
ジャスティン・メルダル・ジョンセン
Key
「オレが一番最初に寝た男ですw」
鶴谷崇
LeadGt
「実はオレ生まれて初めて毛の長いミュージチャンを見ました。17歳の時でした」
日下部正則(バーニー)
LeadGt
「吉井名義の最初にシングルの曲で仕事をしました」
ここで、ジュリアンは自分でマイクを掴んで、
「ブドウカンスキです。 ニホンスキです。 あなたたちダイスキよ~!」 ニホンゴ上手♪
ジュリアン・コリエル
「いつも年末に日本に来てくれて感謝しています。 皆さん拍手を!」
「なかなか自分のやりたい事を理解してもらえませんでした。
皆さんの大切な人に贈ります」
『BEAUTIFUL』
吉井ソロの中でもかなり好きな曲です。
『TALI』
『ONE DAY』
『ビルマニア』
リズム隊がしっかりしているこのバンドに向いています。
PVに出演した山田孝之さんも来ていたようです。
『ノーパン』
この曲もライブ向きですね。
後半の盛り上がりは、ドラマチック☆
と、本編はここでおしまい。
ホントに吉井ソロだけで構成してきました。
アンコールは
『BELIEVE』
『ルビー』
『WEEKENDER』
『FINAL COUNT DOWN』
「多分、来年の12月28日には新しい曲が聴けるかもしれません。
アルバムは28日より後です。
これからも知る人をで構いませんので、君たちの魂に響く曲を作りたいと思います」
そして、今年の最後は
『Shine End Eternity』
最初の話の通り、ソロの曲で構成された今年の吉井武道館。
まだまだいい曲はありますが、今日はあえて自分の歌いたい曲を選んだ感じです。
個人的には、『雨雲』 『バッカ』 『トブヨウニ』 あたりも入れて欲しかったですが…
今月発売の雑誌「JAPAN」の表紙が "The Yellow Monkey" で、結成20周年を記念して、メンバー4人のインタビューも載っていました。
(解散したバンドが表紙になったのは初めてだそうです)
その中では、「今は再結成はない」 とありましたが、年末にライブDVDBOXが出たり、トリビュートアルバムが出たりと、周囲は賑々しく20周年を祝っていますので、「またやってくれるのか?」 と、変に期待してしまいますね。
そして、その空気感が、今回の武道館にもあったかもしれません。
私の周辺では、ちょっと「??」という感覚のあった人が多かったように感じました。
もちろん、イエモン時代の曲を歌ったり、メンバーが一緒にステージに立ってくれたら嬉しいですし、盛り上がると思います。
でも、それにはまだまだ時間が必要で、「今は吉井和哉で行きます!」
そんな宣言のような吉井武道館でした。
帰り道、先日のジョンレノン・スーパーライブより、更に多くの吉井生写真が売られていました^^