一足早く 「吉井武道館」! |
と言っても、ワンマンではありません。
今日はジョン・レノンの命日
「ジョン・レノン スーパー・ライブ」です。
先行予約だったにも関わらず、2階X列という、もう後がない席でしたが、
結構よく見えるもんですね。
ノリノリで踊るライブではないので、ちょうどよかったかもしれません。
開演ギリギリに着くと、既に場内は暗くなっていて、客席がチラチラと瞬いていました。
この日、客席に配られた「ONOCHORD」というペンライトです。
今月はSuperflyや本物の吉井武道館もあるから、使えるかも(^^)v
ステージは、両サイドに大きなスクリーンが置いてあるだけのシンプルな作り。
オープニングでは、ジョンの生涯を、写真で振り返っていました。
1940年生まれ。生きていれば来年は70歳だったんですね。
定刻を過ぎ、いよいよ本編開始!
最初はアーティスト二人が登場。
なんと、イキナリ吉井和哉でした!
モノクロTシャツに黒の細身のWジャケット。
下は黒のスリムジーンズでしょうか。
サングラスまで掛けて黒ずくめでしたw
(もう一人は奥田民生)
冒頭で、「ナンバー9 ナンバー9 ナンバー9」
のSEが聞こえたので、まさか『レヴォリューションNo.9』か? と思いましたが、
途中からイントロが変わり、曲は 『#9 Dream』
ジョン独特の "バスルーム・エコー" が印象的な曲ですが、
吉井さん、意識しているのか、結構似ていました。
特に自己紹介もなく、『One After 909』
ほぼ原曲通りのアレンジでVoは二人で交互に。
そして、何もなく引っ込んでしまいました。
当然、「え~~~~っ!!」と声が上がりますが、次へ。
松本素生は、「Heyジョン! オレ歌うよ!」と天国のジョンに声を掛けてから
『Don't Let Me Down』
『 (Just Like) Starting Over』
Leyonaは、無伴奏のアカペラで 『Mother』 を熱唱。
なかなかカッコよかったです。
もう1曲は『You Really Got A Hold On Me』
女性が続き、BONNIE PINK。
赤いワンピでかわいらしく 『Nobody Told Me』 『抱きしめたい』
ここで歌は一休み。
ブラックスーツを着込んだ松山ケンイチが登場すると、黄色い声援が!(*^_^*)
ちょっと緊張しながらも、 『LOVE』 を日本語で朗読してくれました。
ここで、今年9回目を迎えた「ジョン・レノン スーパー・ライブ」の成果を発表。
アジアやアフリカの子供達に学校を建てよう、という目的で開催されているのですが、
今までに22カ国85校も建ったそうです。
世界には、文字も読めず、ちゃんと教育も受けられない子供達が沢山いるそうです。
学校というのは、建物だけでは何もならず、教師や経営陣がしっかりとしていないと
意味がないのですが、是非ともこの支援をきっかけに、各国で頑張って
教育を「継続」していってほしいと思います。
再び歌に戻って、今度はバンド単位でROCK'A'TRENCHが、
『Lucy In The Sky With Diamonds』 『WOMAN』 を。
ちょっとアレンジがチープだったのが残念。
山崎直子さんのナレーションを挟んで、LOVE PSYCHEDELICO登場。
『Oh Yoko!』 『Jealous Guy』 と、共にアルバム「イマジン」から披露してくれました。
ギター2人というシンプルなアレンジでしたが、曲を自分のものにしていて、安心して聴けました。
浅井健一 『LOVE』 『Day Tripper』
下手~ もっと練習してくれ!(~_~;)
次に出てきた紫のワンピに黒ブチ眼鏡の女性は、最初誰か分かりませんでしたが、
話し始めると独特のイントネーションでCoccoだと分かりました。
「そんなにいつもジョンの事を考えてるわけではないんですけど」
と非常に素直な感想を述べた後1曲だけ歌って帰りました。
ホント、あまり"ファン"て訳でもないんでしょうねw
オープニングに続いて、再び奥田民生登場。
今度は一人で、『I'm So Tired』 『Polythene Pam』
ギターソロもあり、聴かせてくれました。
ここで、スペシャル・サプライズ!
舞台が暗転したまま声だけが響いています。
「21世紀になったのに、戦争はなくなってないじゃないか!
世界はますます悪くなっているじゃないか!」
このライブに何度か出演された忌野清志郎です。
「日本は戦争を放棄している。
この憲法9条を自慢するべきだ!」
そう言って、かつて清志郎が歌った「イマジン」が流れると、
なんとステージ上に清志郎の姿が!
もちろん歌詞は、清志郎Verの日本語版です。
↓↓↓↓↓
天国は無い ただ空があるだけ
国境も無い ただ地球があるだけ
みんながそう思えば 簡単なことさ
社会主義も 資本主義も
偉い人も 貧しい人も
みんなが同じならば 簡単なことさ
夢かもしれない でも その夢を見ているのは
一人だけじゃない 世界中にいるのさ
誰かを憎んでも 派閥を作っても
頭の上には ただ空があるだけ
みんながそう思うさ 簡単なこと言う
夢かもしれない でも その夢を見ているのは
きみ一人じゃない 仲間がいるのさ
夢かもしれない でも その夢を見ているのは
きみ一人じゃない
夢かもしれない でも一人じゃない
(僕らは薄着で笑っちゃう)
夢かもしれない (ああ笑っちゃう)
かもしれない
(僕らは薄着で笑っちゃう)
(ああ笑っちゃう)
(僕らは薄着で笑っちゃう)
ハーフスクリーンを使って、映像を写していたのですが、
本当に清志郎が歌っているようで、不覚にも涙が止まりませんでした。
粋な演出をしてくれてありがとう。
今頃、ジョンと歌っている事でしょう。
日本を世界を憂いながら。。。
会場がしんみりした所で、最適な人が来てくれました。
泉谷しげる!(^_^;)
「オレはビートルズもジョン・レノンも歌った事はありません。
失敗したら途中で止めますw」
と、先のLOVE PSYCHEDELICOを呼び込んで 『悲しみはぶっとばせ』
サビを会場全体に歌わせて、自分が途中で入れなかった所で、
本当に演奏を止めてしまいました。
そして最後は腕立て伏せをして帰っていきました。
自由だw
その喧騒を沈めるかのように、再び松山ケンイチ登場。
今度は、『イマジン』 を朗読しました。
そして、主催者でもあるオノ・ヨーコさん登場。
ジョンとの思い出を話した後 『Your Hands』。
『Give Peace A Chance』 は、華麗なステップ披露しながら、
ラップ調にアレンジして歌いました。
そう言えば、この曲は原曲も殆どラップに近いですね。
ラップの元祖はジョンだったのか!
これで本編は終わりか?と思っていたら、なんとその後にトリとして吉井さんが再び登場。
「ヨーコさんの後で嬉しいです」
こっちも嬉しいです(^^)
白いテレキャスを手に 『I'm Losing You』
先ほどより、吉井節が強く出ていましたが、それでもジョンの作風は、
吉井さんの声に合いますね。
『Yer Blues』 は、吉井式日本語詞で歌いました。
(吉井武道館でやるかもしれないので歌詞はナイショ)
「ジョンの曲はまじめに歌うを喉を痛めます」 と言うほどの熱唱でした。
最後はお馴染みの吉井Verのスローな 『HELP』
自分のライブでも演奏するくらい、お気に入りのナンバーですね。
こういうアレンジは大歓迎です。
最後は、BONNIE PINKがMCを務め、全員がステージへ。
殆どの人がライブTシャツ来ています。
吉井さん、ヨーコさんの隣に立ち、はしゃぎ回る泉谷しげるを止めたり、
ヨーコさんのマイクをセッティングしたりと、年長者に優しいですw
ここで、会場に配られたライトを使って「I LOVE YOU」を点滅させます。
上から見るとホントにキレイでした。
『Happy Xmas』 『Give Peace A Chance』 を会場全体で合唱して終了。
一人一人の時間は短くても出演者が多いので、気がつけば3時間半を超えていました。
死後30年が経とうとしているのに、
トリビュートライブで、これだけのアーティストや観客が
集まるのは、ジョン・レノン以外はいませんね。
Coccoの言うように、私達は毎日平和の事を考えて生活しているわけではありませんが、
こうしてたまにジョンの歌でも歌いながら、
平和について考える時間も必要だなと思いました。
武道館の帰り道。なぜか吉井さんの写真が屋台で売られていました。
他の出演アーティストは誰も店なんて出てなかったのに、
吉井さん、どんだけアイドルなんですか!(^_^;)